商品紹介
自然派蔵元の手による逸品の料理酒
福島県の仁井田本家は全量を純米、それも農薬・化学肥料を使用しない有機JAS認定の”自然米”で仕込む自然派の蔵元として知られています。醸造発酵により天然アミノ酸を増やしたこの料理酒は、和食全般はもちろん、ハンバーグや餃子のようなひき肉料理は、ふっくら仕上がります。使用料は普通の料理酒の3分の1程度。自然酒のうまみだけで、お砂糖を使わずおいしい甘みと照りが加わります。
名称 | 仁井田本家 料理酒 旬味 720ml* | |||
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内容量 | 720ml | |||
生産地・地域 | 福島県 | |||
メーカー | 仁井田本家 | |||
JANコード | 4943274040036 | |||
原材料 | 米(国産)、米麹(国産米) |
添加物 | ||||
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アレルギー物質 | 卵 | 乳 | 小麦 | 蕎麦 |
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落花生 | えび | かに | ー | |
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備考 |
STORY
こだわりの一品ができるまで
酒は農の延長線上に
福島県郡山市田村町は、何度もこすり倒された言い回しですが「ふるさとの原風景」という言葉がぴったりの山里です。新緑の山々は目にやさしく清らかな水と空気。山裾に拡がる田んぼの絵と相まって「こうあって欲しい、日本の田舎」を具現化した風景が広がっていました。
創業江戸中期(正徳元年)という老舗蔵元「仁井田本家」を訪ねました。蔵にたどり着く道すがら、目の前に現れたのは「金寶自然米栽培田」と掲げられた仁井田本家の自社田です。規模は約6ha(6町歩)。ここで言う「自然栽培米」とは農薬や肥料(有機肥料も含む)を使用せず、稲わら、もみ殻、畦の草など田んぼで採れたものを田んぼに返すだけの無肥料自然栽培です。仁井田本家では平成21年に農業生産法人「仁井田本家あぐり」を設立、同年に有機JAS認定を受けています。平成22年には全量自然栽培米、全量純米100%を実現しました。平成25年には全量自然派酒母による仕込み(酵母添加なしの生酛・山廃)としています
現当主は18代目の仁井田穏彦社長。仁井田本家の自然米による酒造りは先代から始まり、現当主の代で昇華しました。「まご子の代を想えば、日本の米づくりが環境に負荷をかけている今の状態のままで、果たして持続していくことはできるのかと考えました。小さな規模からでも、自分たちが理想とする米づくりを実践し発信していこう、と。ゆくゆくは田村町の田んぼ全てが自然栽培田になって欲しいという希望もあります」(仁井田穏彦社長)
「日本酒が米とともにある」そんなことは当たり前とも思えますが、これを強く意識しひいては「日本の農業を守る酒づくり」にまで実践が及ぶ蔵はごくわずかです。自然米による酒づくりを始めて五十余年の仁井田本家が、そのトップランナーであることは言うまでもありません。
汲みだし四段仕込み
仁井田本家の仕込み蔵を見せていただきました。蔵の入り口には、仕込み水である井戸水(中硬水)が汲みだされており、口に含むとわずかにミネラルを感じる引き締まった清冽さです。
現代の酒造りで主流となっている「速醸」を行わない蔵ですが、見渡すとワインの樽が並んでいたり、陶器の甕で寝かされた酒があったりなど、古来伝統を重んじる中でのアバンギャルドな試みも伝わります。
蔵の奥に歩を進めると、本仕込を行う「鳳蔵」が見えてきます。この鳳蔵は同じ福島県内の老舗酒蔵が廃業する際に建物をそのまま譲り受けて移築したもので「蔵の中に蔵がある」という不思議な光景に写ります。太い梁が印象的ないかにも歴史を感じさせるつくり。梁や床板には「柿渋」が塗りこまれ、厚い漆喰で囲まれた蔵内は静謐さに満ちています。
看板銘柄「にいだしぜんしゅ」には蔵伝統の仕込み「汲み出し四段」が採用されます。
一般的な日本酒が酒母、糀、蒸米を段階に分けてタンクに入れる「三段仕込み」に対し、汲み出し四段仕込みはもろみを一度小さなタンクに移し替え、そこに再び蒸米を投入して甘みを出すという手法。実に手間のかかる作業ですが、米の風味が増し旨みに厚みが乗ります。またこの四段目の仕込みで蒸米の量を変えることにより、銘柄によって風味の変化をつけることもできます。
米を感じ、身体にスーっと入る
仁井田本家の酒は「米の磨き」に重きを置きません。「仁井田しぜんしゅ」は純米吟醸で精米歩合60%、純米原酒は80%というように、あえて控えめな磨きで「米の風味」を表現するのです。近代の酒造では「米を磨くほどに雑味をそぎ、フルーティな吟醸香が生まれる」として精米歩合を競う風潮もありました。確かに雑味はそがれますが、米本来の風味・旨みから遠ざかることにもつながります。米の滋味、複雑さを持つ旨みを楽しめ、なおかつスーッと体に入るやさしさが、仁井田本家の酒にはあります。
無肥料・無農薬の自然栽培米、山の湧水と田んぼ近くの井戸水、自然米から仕込んだ酒母。これだけで蔵のすべての酒をつくる。
「酒が自然のめぐりの中にある」これを実感できる酒が、どれほど世にあるでしょうか。
会社名 | 有限会社 仁井田本家 |
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住所 | 福島県郡山市田村町金沢字高屋敷139番地 |
取り扱い商品 | にいだしぜんしゅ 穏(おだやか) |
会社紹介 | 江戸中期(正徳元年)創業、300年の歴史を持つ酒蔵。現当主の仁井田穏彦社長は18代目。約6haに及ぶ自社田で栽培する農薬・肥料を用いない自然栽培の酒米を主体に、仕込みの全量を自然栽培米、100%純米、自然醸造(生酛・山廃)とする。自然栽培の酒米、山の伏流水と井戸水、自然米からつくった酒母のみで醸造を行っている「ビオ日本酒」のトップランナー 仁井田本家HP:https://1711.jp |