これらがあるからこそ育まれる「食」
新潟は食の宝庫と言われています。夏は蒸し暑く、冬には湿った雪が降る土地で、寒暖差が大きく、湿度が高いという気候風土に加え冬場の冷たい北風やミネラルを多く含む雪解け水などの恩恵が大きいのです。このような条件と古来伝わる伝統技術が、農産物や海産物、そして地酒や味噌・醤油などの発酵食品の熟成にも大きな影響をあたえ、美味しいものが多く生み出されています。新潟に住む人々にとって11月~2月までの冬季は必ずしも好ましくない季節。しかし食べ物が美味しさを増すために、その厳しい気候が必要なのです。
新潟には全国に誇れる素晴らしいお酒、お米、食材があります。二つの大河がつくりあげた肥沃な大地。275㎞に及ぶ長い海岸線には寒流と暖流が合流する恵まれた漁場。かつて北前船の中継地として北の豊かな産物が集まった歴史背景。こうした豊穣な地形・歴史に格別の農産物・海産物、食文化が育まれているのです。