ソムリエである、ナチュレ片山のワイン担当バイヤーが選ぶ、今、飲んでいただきたいオススメのワインをご紹介。
商品の特徴やエピソードなど、それぞれの魅力をお伝えいたします。
ワイン好きにはもちろん、ワイン選びに悩む方にも、知って愉しい個性豊かなワインです。
クメウ・リヴァー ヴィレッジ ピノ・グリ 2019
<POINT>
着実にピノ・グリ人気拡大中!ニュージーランド初のマスター・オブ・ワイン(MW)“マイケル・ブラコヴィッチ”がつくる、プレシャスで繊細なピノ・グリ。
<WINE>
ニュージーランド最大都市オークランドの郊外を西へ。海に挟まれた地峡ゆえに穏やかな海風が絶えず、夏暑くなく、冬は温暖な海洋性気候のこの地に、国際的に評価を得た家族経営のワイナリーが立ち並ぶ。ブラコヴィッチMWが醸造責任者を務めるクメウ・リヴァーもその一つ。スタンダード品のこのワインでさえ、サスティナブル農法の自園産ブドウを、自ら選果して天然酵母で醸す力の入れようは、飲んで納得の最強クラスのコスパワイン!
<TASTE>
白桃や和柑橘のアロマに白いフローラルなニュアンス。ボディは芯がしっかりとしていながらも、口蓋に感じる印象はスキッとエレガントかつ快活!ねっとりと纏わりつく芳醇なピノ・グリもいいけれど、正反対な性格をもつこのピノ・グリは食卓でマリアージュをアレコレと楽しみたい。
生産地:ニュージーランド/オークランド 品種:ピノ・グリ 100% タイプ:白辛口 容量:750㎖
ボデガ・ボコパ マリーナ・アルタ 2019
<POINT>
何とスペイン政府御用達!マスカット香る、軽快でオフドライ(半辛口)な味わいは、海辺が似合うリゾートワイン。
<WINE>
歴史は古いけれど、新しい産地…「アリカンテ」!?
このパラドックスは、紀元前のフェニキア人が植民していた時代には既にブドウ栽培の歴史がありながら、近年まで忘れ去られたかのようだったのに、この十数年の設備投資と技術導入が革新的なワインが誕生する地となったことによる。
とくに白は、地中海海岸沿いの海の影響を受けやすい産地“ラ・マリーナ”のモスカテル(マスカット)が成功している。
<TASTE>
親しみのあるマスカット香に、オレンジの花やシトラスのニュアンス。アタックはソフトながら持続性のあるもので、フレッシュでキレイな酸がいい具合にバランスを取っている。
清々しい香りに脳内を支配されて、リゾート気分を味わうにはもってこいのワインである。
生産地:スペイン/バレンシア/DOアリカンテ 品種:アレクサンドリア・モスカテル 100% タイプ:白やや辛口 容量:750㎖
今回は2本ご紹介させていただきました。
暖かくなってきてサッパリしたワインが美味しい季節になってきましたね。
気になるワインはありましたでしょうか?
またの更新でお会いできるのを楽しみにしております。