ずっしりと重い立派なシャポンになってくれると嬉しいです。
I 先ほど試食させていただいたシャポンって鶏は去勢した雄鶏なんですよね?
K そうですね。フランスとかだとクリスマスに食べる柔らかい鶏を準備するために去勢してたんですよ。でもその技術はなかなか外に出なくて、日本では全然流通してないですね。去勢しただけではシャポンと言える大きさや肉質にならないので、技術や時期や術後の飼育も難しくて広まらないです。
I 川内さんがご自身で去勢手術をしてるんですよね?
K はい。腹切って取ってますね。うちでは麻酔も縫合もしないんです。取った後すぐ餌を食べるくらいにしないとシャポンと言えるサイズにならないんですよ。ずっしりと重い立派なシャポンになってくれると嬉しいですね。
I 去勢すると食べる餌の量というのは増えるんですか?
K 増えますねー。食に対する欲求が強くなります。性欲がすべて食欲に行くような感じです。
I 去勢する雄鶏もある程度大きくなってからですか?
K いや、去勢する時期も難しいんですよ。第二次成長期が始まるギリギリの時じゃないと、取れなかったり、出血が多くなってしまったりで…。
I 話聞いているとちょっと痛くなってきます(笑)
K 実際はそこまで広く切らないので出血もほとんどないです。その技術が難しいんですが2~3分ほどで素早く取ります。器具の洗浄や消毒の方が時間かかりますね。
I 今後シャポンはどういった方向で商品にしていきますか?
K シャポンは脂が乗っていて、肉が柔らかくて、旨味が強いのが特徴です。この三つのバランスの良いところで季節通じて出せるようにしていきたいですね。
I すっごく美味しかったです。
K さっき食べてもらったシャポンの焼き鳥や鍋用のセットの販売も今準備してるので、出来次第お店に持って行きますね。